
パーソナルカラー業界や各種業界で使われている意味と本来の色彩用語としての意味に違いがあるものがいくつかあります。
違いを知っておきましょう。
以下の2つは、ここ近年でとくに違いが目立つようになった色彩用語です。
①ニュートラルカラー
近年のパーソナルカラーのブルーベースやイエローベース、ファンデーションのピンク系やイエロー系(ベージュ系)など、
基準のどちらにも転ばない色を「ニュートラルカラー」と呼ぶ傾向があります。
ニュートラルという単語の意味そのままの使われ方なので誤りではありませんが、
本来の色彩用語の「ニュートラルカラー」は無彩色(白、グレー、黒)のことになります。
②中間色
純色や原色以外の色だったり、何かと何かを混ぜた際の中間の色を示す用語だと思われがちですが、中間色は濁色(純色+グレー)の別称です。
現在流行している”くすみカラー”は濁色のことなので中間色です。
ほかにも、本来の色彩用語と意味がズレて定着している言葉は割とあります。
色名で代表的なのは「カーキ」。
「カーキ」というとやや暗めの黄緑やオリーブグリーンを示す色名として浸透していますが、
「カーキ」の色名の語源は「土ぼこり」。本来はサンドカラーを示す色名です。お洋服などでベージュのような色に「カーキ」と表示されていることがあるのはそのためです。