色には人の心と体に働きかける効果があり、
カラーセラピーはそれを生かして心や身体をケアしていくものです。
臨床カウンセリングとは違いますので、日常的な悩み相談として気軽に受けられます。
いま日本で「カラーセラピー」というと、カラーボトルを何本か選び心理面の話をするという方法が一般的です。
「カラーセラピーのときに選ぶカラー」には、感情・行動・思考のパターンや色に対する個人的な思い出・体験などが現れます。
選んだカラーについて話を聴いたり、色の意味を伝えたりしながら心で起こっていることを探り、深め、気づきをサポートしていきます。
日頃、仕事でカラーセラピーをしていると言うと、
「服の色でわかるの?」とか
「好きな色とか言ったらなんかわかっちゃうの?」
なんてことをよく聞かれます。
こう聞いてくるのはほぼ男性で、警戒しているのが伝わってくることが多いです。
男性は自分を見透かされることを警戒する性質が強いんですね。
ちなみに女性に一番多い反応は、「おもしろそう!」「やってみたーい!」です。
色は心と深い関わりがありますが、
着ている服の色や好きな色だけで心理状態がわかるとか、
その人がどういう人間かがあらわになるというようなことはけしてありません。
そういう要素から想像できるのは、気分や好みなどに過ぎません。
想像するにしても、
例えば誰かがめずらしくピンクの服を着てきた場合、
その人がもともとピンクが好きなのか苦手なのか、ピンクに何か思い出があったりするのか、TPOとして最適だったのがピンクを着ることであったのかでも、意味が違ってきます。
また、これはよくあることなのですが、
カラーセラピーを望んでいない相手のカラーを勝手に分析して本人に伝えたりするのは、カラーセラピーとは言えません。
まともなセラピストやカウンセラーなら、カラーや言動について何か思うことがあったとしても、
当人から質問や相談がないときに「この色はこうだから、あなたはこう」などと言ったり、セラピーを仕掛けるようなことはしません。
カラーセラピーは誰かに話を聞いてもらいたいときや
悩みで立ち止まってしまいそうなときに、気軽に受けられる心理的なサポートツールです。
「人に話を聞いてもらう」、たったこれだけで、心が軽くなったりヒントが湧いて来たりするものです。
心が重く苦しいときは、色のちからをぜひ活用してみてくださいね。
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